お葬式は無宗教でもできるのか?
「お葬式は仏式が当たり前」と思っている方も多いかもしれません。
けれど最近は、
「特定の宗教にこだわらず見送りたい」
「形式よりも、気持ちを大切にしたい」
と考える方が増えてきています。
無宗教で葬儀を行うことは可能なのでしょうか?
その方法や流れ、心構えについてまとめてみました。
目次
- 無宗教で葬儀を行うには?
- 火葬場へ直接向かう「直葬」とは?
- 自宅葬儀もできるけれど…
- 葬祭場で、無宗教でお葬式を行うには?
- 無宗教の葬儀——例えばこんな流れはいかが?
- 「思い出を語り合う時間」を大切に
- 無宗教葬で配慮したいポイント
- 無宗教の場合、位牌はどうするの?
- 四十九日は必要?
- 手元供養という考え方
- 自宅に祈りのスペースを作る
無宗教で葬儀を行うには?
無宗教で故人を見送る場合、大きく分けて次のような方法があります。
- 自宅で葬儀を行う
- 葬儀会社に依頼する
- 火葬場へ直接向かう「直葬」を選ぶ
それぞれに特徴があります。
火葬場へ直接向かう「直葬」とは?
葬儀やお通夜を行わず、火葬場へ直接向かう方法を「直葬(ちょくそう)」といいます。
直葬の場合、一般的には
「お通夜をしない」
「告別式を行わない」
という形になります。
ごく限られた身内だけで見送るケースが多く、費用や準備の負担が少ない点が特徴です。
一方で「きちんとお別れの時間を持ちたい」と考える方には、物足りなく感じられることもあります。
自宅葬儀もできるけれど…
もちろん自宅で葬儀を行うことも可能です。その際も、葬儀会社に依頼すれば、搬送や設営、進行などをコーディネートしてもらえます。
とはいえ、自宅での葬儀は準備や後片付けの負担が大きく、近年では選ばれることは少なくなっています。
葬祭場で、無宗教でお葬式を行うには?
多くの場合は、やはり葬儀会社に依頼するのが現実的でしょう。
葬儀会社へ依頼すると、必ず宗教について尋ねられます。
そのときは、
「無宗教で行いたいです」
とはっきり伝えましょう。
経験のある葬儀会社であればスムーズに対応してくれますが、慣れていない場合は戸惑われることもあるかもしれません。
けれど心配はいりません。
無宗教の葬儀は、決まった型がない分、自分たちで内容を考えることができるのです。
大切なのは、お別れしたい人たちが集まり、花を手向け、静かに故人を偲ぶこと。
それが何よりの供養になります。
故人が好きだった音楽を流したり、
愛用品や思い出の品を周りに並べたり——。
自由なかたちで、心を込めてお見送りしましょう。
形式に縛られず、その方らしい時間をつくることができます。

無宗教の葬儀——例えばこんな流れはいかが?
① 開式の言葉
司会者や親族が、参列者へ向けて開会の挨拶をします。
② 黙祷
参列者全員で黙祷を捧げます。
③ 感謝の言葉
喪主が参列者に向けて感謝の挨拶を述べます。
④ 思い出を語り合う時間
故人の好きな音楽を流したり、思い出の品を並べ、故人のことを語り合う時間を設けます。
⑤ 献花
棺の周囲に集まり、最後の別れの言葉をかけながら参列者一人ひとりが花を手向けます。
⑥ 出棺
参列者が静かに故人を見送り、火葬場へと出棺します。
⑦ 会食
親族などが集まり、故人を偲びながら、食事をともにします。
「思い出を語り合う時間」を大切に
無宗教の葬儀で特に大切にしたいのが④「思い出を語り合う時間」です。
従来型の葬儀では読経などの進行が中心となり、喪主や親族、参列者がゆっくり言葉を交わせる時間は限られていました。
無宗教の葬儀なら、自由な時間を作ることができます。
故人が好きだった音楽を流したり、動画などがあれば上映するのもよいでしょう。
展示スペースを作成し、思い出の写真や故人が趣味の作品を展示するのもよいでしょう。
そして、いわば「お別れフリータイム」を設け、参列者が自由に会場を巡りながら思い出を語り合える空間をつくります。
参列者同士が故人とのエピソードを共有したり、喪主やご家族のもとへ足を運んで感謝の言葉を伝えたり――。
形式にとらわれず、心からのお別れができる時間こそ、無宗教の葬儀ならではの魅力といえるでしょう。

無宗教葬で配慮したいポイント
無宗教で葬儀を行う場合は、参列者が戸惑わないよう、いくつかの点に気を配ると安心です。
●無宗教で行うことを事前に伝える
参列者の中には驚く方もいるかもしれません。そのため、葬儀は無宗教で執り行うことを、あらかじめ電話や案内文で伝えておきましょう。服装についても、通常どおり黒の喪服で問題ないことを添えておくと親切です。
●お香典について
無宗教の葬儀を行う場合、喪主の方は香典について迷う方も多いでしょう。
一般的な葬儀と同様に受け取る場合は、白い封筒や不祝儀袋に入れていただきます。表書きは「御霊前」「御香料」「御花料」とすれば、無宗教でも問題ありません。その旨を、あらかじめ参列者へ伝えておくと安心です。
一方で、香典を辞退する場合は、「故人の遺志により、ご香典はご辞退申し上げます」といった内容を、事前に電話や案内文などで伝えておくとよいでしょう。

無宗教の場合、位牌はどうするの?
無宗教で葬儀を行った場合、必ずしも位牌を用意する必要はありません。
位牌は仏教の考え方に基づくもので、戒名とともに仏壇に安置されます。
そのため、無宗教で見送る場合には、位牌を作らないという選択をされる方も多いようです。
一方で、「気持ちの区切りとして何か形がほしい」と感じる方もいるでしょう。
その場合は、宗教色のないシンプルなメモリアルプレートや、名前と命日だけを記した木製やガラス製ののプレートを用意する方もいます。
大切なのは、形式よりも、故人を思う気持ちに寄り添った形を選ぶこと。
家族が手を合わせやすい場所があれば、それが立派な供養の場になります。

四十九日は必要?
四十九日法要は、仏教において大切にされてきた節目の儀式です。
亡くなってから四十九日目に供養を行い、納骨をするのが一般的とされています。
しかし、無宗教で葬儀を行った場合、必ず四十九日を行わなければならないという決まりはありません。
最近では、
- 命日から一か月後に家族で集まる
- 百日目や一周忌に合わせて偲ぶ会を開く
- 小さな会食の場を設ける
といったように、それぞれの家族の考え方に合わせた節目を設けるケースも増えています。
「この日に集まって思い出を語ろう」
そう決めること自体が、供養の時間になるのかもしれません。
手元供養という考え方
近年注目されているのが「手元供養(てもとくよう)」という考え方です。
手元供養とは、遺骨の一部や遺品、写真などを自宅に置き、身近に故人を感じながら祈るスタイルのこと。
- フォトフレーム
- 遺品を納めた箱
- コンパクトな祈りのスペース
こうしたものをリビングや書棚に置き、日常の中でそっと手を合わせる方が増えています。
自宅に祈りのスペースを作る
コンパクトな祈りの場を設けたい方には、「遠憶 祈りの箱」という選択肢もあります。
辞書の『広辞苑』ほどの大きさ、まるで一冊の本のような佇まいの供養箱です。
表扉を開けば遺影を収めることができ、静かに手を合わせる祈りのスペースになります。
総無垢材を用いた伝統的な工法で製作しています。
艶やかな漆仕上げのモデルもあり、宗教にとらわれない価値観のもと、品格ある祈りの空間を整えることができます。

遠憶オンラインショップ https://tohku.shop-inframe.jp/
執筆者:リルビースタイル ミニ仏壇の代わりになる、遺品を収めるケースになる無垢材の供養箱「遠憶」を 企画・制作・販売しているリルビースタイルです。 自分らしいライフスタイルに合う祈りのかたちをご提案しています。 自然から生まれた無垢の素材や 日本に根付いている職人の技から生まれる本物の価値観と ともに過ごすお手伝いができればと願っています。
