すぐに使うのは仮祭壇・後飾り
仏壇が実家や自宅にある場合は引き継いで使えますが、ない場合は困ってしまうと思います。しかし、葬儀が終わった直後、あわてて仏壇を用意する必要はありません。
葬儀が終わって持ち帰った遺骨などは、仮の祭壇におまつりする場合が多いからです。
仮祭壇・後飾りとは?
仮祭壇は、後飾り(あとかざり)とも呼ばれています。
今では、組立式の段ボールに、白布を掛けるタイプの仮祭壇が普及しています。
葬儀プランのセットの中に仮祭壇が含まれている場合もあります。
仮祭壇に、遺骨や遺影をお祀りし、お花やお線香などをお供えします。
故人の好きだったものを並べるのもよいでしょう。
伝統的なかたちを踏襲する場合、仏教ならば四十九日の法要まで、神道ならば亡くなって50日目の「五十日祭」まで、仮祭壇を使うのが一般的です。

仮仏壇はいつまで?
遺影や遺骨を、仮祭壇にお祀りするのはいつまででしょうか?
仏教の場合は、四十九日の法要に合わせて、遺骨を墓所に納めるのが一般的です。
神道の場合は、亡くなって50日目の「五十日祭」に合わせて、遺骨を墓所に納める場合が多いようです。
遺骨を墓所に納めたあとは、仏教であればお仏壇に、神道であれば祖霊舎と呼ばれる白木の祭壇にお祀りするのが一般的です。
しかし、必ずしも、お仏壇や祖霊舎をあわてて用意する必要はありません。
故人を想う気持ちを込めて、身近なスペースに祈りの場を作る方法があります。
飾り棚や本棚、あるいは机の上にスペースを作り、遺影や位牌などを置きます。
そこへお花を添え、器に水を入れてお供えします。
そして手を合わせるだけで供養の場になります。
故人が身につけていたものや、趣味や仕事の思い出の品を並べたら、それだけで故人を想い供養をする場所になります。

執筆者:リルビースタイル ミニ仏壇の代わりになる、遺品を収めるケースになる無垢材の供養箱「遠憶」を 企画・制作・販売しているリルビースタイルです。 自分らしいライフスタイルに合う祈りのかたちをご提案しています。 自然から生まれた無垢の素材や 日本に根付いている職人の技から生まれる本物の価値観と ともに過ごすお手伝いができればと願っています。