2025年1月28日、あさイチで「ツイQ楽ワザ ここまできた!令和のお墓」が放送され、令和の時代のイマドキなお墓事情が紹介されていました。
お墓を買う人の5割が選ぶ“樹木葬”の新トレンド花壇葬・ガーデニング葬、「まだ骨を手元においておきたい」という人に人気の“レンタル墓”、そして森の命を育む“森林埋葬”など、令和のお墓事情が徹底取材されていました。
お墓は子孫が代々引き継いでいくものとされていましたが、令和の時代は家族や親族に負担をかけたくないという人が増えているので、様々なお墓が提案されているようですね。
進化系「樹木葬」「花壇葬」「ガーデニング葬」もある!
まずは、近年注目されている樹木葬の新トレンド。
シンボルツリーである樹木のまわりに、遺骨を埋葬するお墓のこと。
個人単位での契約になるため、子孫に引き継ぐことが前提とされていません。従来の墓と比べ安価であり、子供や親族に管理してもらう必要がありません。
ある調査によると、去年お墓を購入した人の半数近くが樹木層を選んだという例もあるのだとか。
その樹木層にもいろんなタイプが出てきているようで、ガーデニングエリアに四角い石板があり、その下に骨壺を収める「ガーデニング葬」というサービスもあります。
また、墓石を置かず、遺骨を紙の筒に入れて花壇の土に埋める「花壇葬」というタイプもあるそうです。二次元コードをスマホで読み込むと故人へのメッセージを書き込むことができるサービスも用意されており、家族や友人と思い出を共有できたりするそうです。個人個人が好きな時にお墓参りができつつ、メッセージのやりとりもできるのですね。
令和のお墓、徹底比較
番組の中では、従来の墓、納骨堂、樹木そう、海洋散骨の比較表も紹介されていました。
それぞれにメリットがあるようで、従来の墓のメリットは先祖と一緒に入れること、納骨堂のメリットは室内が多く天候に左右されにくい、改葬しやすいこと。
樹木層は開放的な環境であること、海洋散骨は自然にかえれるのがメリットとされていました。
海洋散骨は、海岸から一定以上の距離が離れた海域で行うなど、配慮が必要とのことで、自治体によっては決まりがあるところもあるということでした。
森にかえる”森林埋葬”も登場している!
さらに珍しいのが、大阪府能勢町の山中に新たに設立された「森林埋葬」でした。
森の中に歩きやすい通路があり、通路の脇の地面に、遺骨をパウダー状にして直接土に埋めます。遺骨のほとんどはリン酸カルシウムで、草木の栄養になりやすい成分であるため、いつか森の生命を育めるというものです。
森林埋葬をした人は、どこにいても山に向かって、手を合わせることで祈ることができると話していました。
この「森林埋葬」は自然にかえれるお墓が世の中にはなかったので、会社を立ち上げ、森を所有している能勢妙見山に土地を貸してもらうかたちで事業がスタートしたそうです。収益の一部は森林の管理にも使われるとのことでした。
この森林埋葬というのは”いのちがめぐる”というのがいいなと思いました。
遺骨を墓地以外のところに埋めてはいけないという法律があるので、森を墓地として登録しているからできることなのだそうです。そもそも山を崩し、石を切り出して墓石として使用すること、無縁墓になると墓石を捨てることは環境破壊になります。墓石を作ることはSDGsの観点から真逆の方向になるので、遺体や遺骨を残さないという方向は世界的な流れでもあります。
期間限定の”レンタル墓”という発想も!
次に紹介されたのがレンタル墓です。お墓では珍しいサービスを開始した神奈川県のお寺が紹介されていました。
まずは、期間を決めてお寺が貸し出すレンタルの墓。名前を書いてある部分が取り外し可能で、レンタル期間が済んだら別の方の墓石に変更できるというものでした。
いきなり散骨などをするのは寂しいという声があったので提案したかたちだそうです。一定期間はレンタル墓に納め、例えば約10年などの時間が経ったら合祀する流れが提案されていました。
この他には、ロッカー式のレンタル墓も紹介されていました。
従来の墓石は個人の所有になるなので、不要になった場合は撤去の費用がかかり、無縁墓になったときに寺が勝手に撤去できないという事情があるそうです。期限付きのレンタル墓であれば寺の所有なので、そのような心配はないとのことでした。
目から鱗?バーチャル墓参りも登場!
さすが、令和の時代。仮想空間で墓参りできる仕組みもあるそうです!
自宅からできるバーチャル墓参りも紹介されていました。
出演者の中にはついていけないという声もありましたが、残された人に向き合う場として、新しいひとつの提案なのでしょう。
さて、【あさイチ】ここまできた!令和のお墓事情を最後まで観て、樹木葬にも花壇葬・ガーデニング葬などの多彩な種類が生まれてきていることや、「まだ骨を手元においておきたい」という人のために用意された“レンタル墓”というものがあること、そして森の命を育む“森林埋葬”などが始まっていることを知りました。
もちろん、今まで通りのお墓があり、近くに家族が居てそれを守っていける場合もたくさんあると思います。
しかし、そのような環境にない場合、令和の時代ならではのお墓の進化を利用していくケースは増えてくるのだろうと感じました。
お墓も進化すれば、供養のかたちも進化しています
番組ではお墓の進化についていろいろ紹介されていましたが、おうちのなかでの祈り方も進化しています。
例えば、自宅のなかで祈りの場を作りたいという方には「遠憶 祈りの箱」という選択もあります。
背幅10センチ、高さ20.5センチ、辞書の広辞苑と同じくらいのサイズ、”書籍”のようなかたちの祈りの箱です。
無垢の木材で制作されていますので、本物の素材を求めている方におすすめです。
表扉を開けたら、遺影をおさめるフォトフレームが現れます。
窓付きの台紙に遺影や思い出の写真を入れて、お花などを添えれば、そこが祈りのスペースになります。
裏の扉を開いたスペースには、メガネや時計などの小さめの遺品を収納できます。